プロジェクトマネジメントを学ぶ意義としてビジネスの現場だけでなく、プライベートにも適用できることが挙げられる。
例えば、パートナーや友達と行く旅行に対して適用してみよう。
旅行に行くとパートナーがこれ食べたい、あれを見たいとの要望から場所/店の調査や移動に時間を費やすことがよくある場合、スコープ管理の手法を適用してみるとよい。
パートナーとどこに行くか、何を観るか、何を食べるか、お互いの要望を引き出しスコープ(行きたい場所、観たいもの、食べたいもの等)を整理する。
その際は、実際に現地に行った状況に限りなく近づけるように、絵の多い雑誌や旅行動画を見ながらやるとよい。ビジネスでもそうだが、実際にプロトタイプをお客様に触ってもらいながら会話した方がより要望を引き出せる。
これにより、上述のケースをある程度回避できる。
ただ、いざ現地に行くと想像以上によい景色でもっと長くいたい、混雑していて予定より時間がかかったというようなケースは発生する。そのようなケースについてはスケジュール管理のスケジュール策定においてバッファを設定しておくと柔軟に対応できる。
初の海外旅行のため、ロストバゲッジや盗難等が心配の場合、リスク管理の手法を適用してみよう。
まずは、旅行雑誌や海外旅行によく行く友人等を参考にリスクを特定する。
例えば、ロストバゲッジのリスク、盗難のリスク、詐欺のリスクが挙がる。
それぞれに対して、リスク対応の計画(対処法)を検討する。
対処法として以下の4つがある。
リスク | 対処法 |
回避 | 特定したリスクをなくす |
転嫁 | リスクを第三者に転嫁する |
軽減 | リスクを減らす |
受容 | 何もしない |
これらの対処法の種類をもとに、旅行雑誌や友人の意見等を参考に検討すると、一例であるが、以下の対処法が挙げられる。
リスク | 対処法の例 |
ロストバゲッジのリスク | 【軽減】貴重品やマストアイテムを手荷物に入れる 【軽減】パートナーのキャリーバッグにも比較的必要な荷物(着替え)を分散させる |
盗難のリスク | 【軽減】お金をポシェットやポケットの小銭入れ等に分散させる 【軽減】首からさげるストラップつきポシェットに財布を入れる 【転嫁】盗難もカバーされる保険に入る |
詐欺のリスク | 【回避/軽減】詐欺手口や対策を雑誌等から学習する |
これらの手法を使って整理したものをノートアプリ等に残せば、次回の旅行でも活用できる。
また、旅行計画をもとに実行した結果、「レストランの営業日は調べていたが、ランチタイムの時間まで考慮しておらずランチが食べれなかった」等の反省点をもとに、お店調査時の観点として「ランチタイム/ディナータイムの時間を確認する」観点を追加する等の教訓も整理したノートに追加し、次回の旅行はよりバージョンアップしたものにできる。
勿論、プランを立てないまま現地で好奇心の赴くままに旅行していくスタイルもありだと思う。限られたお金と時間を有効活用するために予めプランを立てたい方々にはプロジェクトマネジメント手法を適用するのは最適である。
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