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デジタル戦略でビジネスに変革を

 DX、Withコロナ、After コロナのワードが世の中に浸透してきているが、それらのワードにより前例がないほどにデジタル化が加速している。


 スマホ1台があれば口座開設から残高照会、振込が即座にでき、ショッピングや飛行機、新幹線の予約まであらゆるジャンルでのことができる時代。政府も今までにないぐらいデジタルに力を入れ、デジタル庁発足から、マイナポータルから年金、所得、医療費等が閲覧でき、児童手当等の各種申請ができ、デンマーク等のデジタル先進国に比べて緩やかであるがネットで完結する対象が徐々に拡大している。各企業もデジタルに力を入れ、ユーザーに寄り添うパーソナライズされたアプリやマイペースを用意し、売り切りから、売った後のアフターサービスや別商品の提案まで行うように変革を遂げている。アニメやスポーツで表現される新時代へ突入した。



 この新時代において他社に抜きでるサービスを提供するためにはデジタル化が必要となるケースが多い。

 ただ、デジタル化といっても単にHPを立ち上げた、スマホ向けのアプリを作った、業務改善のツールを導入しただけでは収益の効果は限定的である。

デジタル競争が激化するこの時代において充分かつ継続的な収益を得るためには、ユーザーの購買行動からデジタル化による新フローによるマネタイズ、継続的かつ市場やトレンドを追従した今後のデジタル化戦略等を練り抜いた上で最善の一手を打つ必要がある。

デジタル化と訳されることもあるDXという用語がバズワードのように出回っていが、この用語には単にアナログをデジタルへ置き換えるだけでなく、ビジネスモデルを抜本的に変革する意味も含まれている。戦略を考える上で、ユーザーはどのように購買しているのか、購買に至るまでペインポイントはないのか、リピートはどれぐらいなのか、リピートするための課題は何か、原価はデジタル活用により低減できるのか、競争他社はどのような戦略でどれぐらいの効果がでているのか等、戦略策定において考える要素が非常に多い。

考えた抜いたが検討開始から導入まで2、3年要して、検討当時の市場から変わり、導入したものが時代遅れになることも避けたい。


 ではどうすればよいのか。その答えは、早くから市場に投入し、市場の反応を受け、適宜アップデートしていく手法を採用することである。

例えば、小売業界であれば、オンラインで商品が買えるWebページを開設し、更にはユーザーへ寄り添うスマートアプリも提供する。

Webページとアプリに、カスタマージャーニーにおけるペインポイントを取得できるよう仕込んでおき、定期的にアクセス数、コンバージョン率、購入率やどの商品が一番閲覧していたか、閲覧時間が長いものは何か等の各種値をウォッチできるようにしておく。

得られた情報をもとに次の1手を考え、市場投入→結果のフィードバックのサイクルを回す。得られた各種値を評価するためにも事前にKPIの設定も重要となる。

ユーザーまわりのフロントサイドはデジタル化したが、その後のバックサイドの業務はアナログが続くことも商品価格の競争に勝てない、フロントサイドからみえる情報もタイムリーで更新されないため、バックサイド含めたデジタル化も必要である。


デジタル化によるビジネスの変革を行うためにやることは多く、ビジネスインパクト等を踏まえた優先順位を考える必要もあるが、デジタル化に向けたロードマップを描き、ユーザーへの高い価値提供と自社の収益最大化に向けて新時代を堂々と歩んでいこう。


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